Ubuntu 22.04 LTS における Intel oneAPI (ifort) のインストール
数値計算を目的に,Intel C コンパイラと Intel Fortran コンパイラを利用するため,Windows 10 Pro の WSL2 の Ubuntu 22.04 LTS に Intel oneAPI Base Toolkit と HPC Toolkit (ifort) をインストールしたときの備忘録です.こちら を参考にさせていただきました.
Intel コンパイラが無償で利用できます.また,apt でインストールできますので,大変便利です.
Intel oneAPI のインストール
公式ガイドはこちらです.
Intelのリポジトリを セットアップ します.途中で止まってしまったら,Enterを押してみましょう.パスワードを聞かれたら入力し,Enterを押します.
wget -O- https://apt.repos.intel.com/intel-gpg-keys/GPG-PUB-KEY-INTEL-SW-PRODUCTS.PUB | gpg --dearmor | sudo tee /usr/share/keyrings/oneapi-archive-keyring.gpg > /dev/null
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/oneapi-archive-keyring.gpg] https://apt.repos.intel.com/oneapi all main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/oneAPI.list
sudo apt update
Intel oneAPI Base ToolkitとIntel oneAPI HPC Toolkit をインストールします.GPUを使う場合は別途 事前の設定 が必要です.
sudo apt install intel-basekit
sudo apt install intel-hpckit
インストール先は /opt/intel/oneapi
です.
Intel コンパイラ利用設定
Intel コンパイラを利用するには,以下を実行します.これを,~/.bashrc
に追記しておくと,毎回実行する手間が省けます._\.profile
へ追記するのが標準ですが,この方法でも特段の害は無く,ユーザ設定を一つに集約できて便利かもしれません.
Intel Pythonが環境変数PYTHONPATH
を設定するため,Minicondaの使用を想定して無効化しておきます.
source /opt/intel/oneapi/setvars.sh
unset PYTHONPATH
コンパイラのバージョンを確認しましょう.
ifort --version
icc --version
icpc --version
icx --version
iccとicpcは icx となったようです.
Intel oneAPI のアップグレード
アップグレード可能なパッケージがあるか確認します.
sudo apt update
sudo apt list --upgradable
パッケージ名を指定してアップグレードします.ライブラリの再ビルドが必要となると大仕事ですので,不具合がない限りはアップグレードしない方が安全かもしれません.
sudo apt upgrade intel-basekit
sudo apt upgrade intel-hpckit
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