中国・南京の河海大学招聘訪問
水工学分野の名門である河海大学より招聘を受け,2018年10月25日から29日まで中国・南京に出張しました.河海大学には学生時代からの友人である蒋勤教授がおられ,講演と国際交流のため,お招きいただきました.毎日学生さんが交替で世話してくださり,ほぼつきっきりで南京の見所をいろいろと案内していただきました.また,蒋さんと学生さんで,南京からクルマで1時間半程度の距離にある,揚州を訪問しました.揚州は鑑真が住職をしていた大明寺が有名な美しい街です.鑑真は中国でも大変有名で,大明寺では鑑真が日本へ渡る苦労を描いた演劇が上映されており,中国語でしたが内容はよく分かり,楽しく鑑賞しました.
2年ぶりの中国でしたが,その発展はめざましく,日本のマスコミでもよく取り上げられる,バーコード決済がほとんどでした.現金を使う機会はほぼないといった状態でした.また,南京も揚州も大変きれいな街で,どこへ行っても大混雑でしたが,人々のマナーもよく,大変感心しました.治安も大変よいと聞きましたし,実際そう感じました.ただこれには理由があって,比較的軽微な犯罪でもかなりの厳罰になるそうで,監視が行き届いているということもあるようです.私が交流した人々の間では好意的に受け止められているようでした.
上海浦東国際空港へは学生さんが迎えに来てくださり,上海虹橋駅へタクシーで移動し,中国の新幹線に乗りました.この駅は空港のようで,かなり厳しいセキュリティチェックがあります.切符は記名式で,購入するには身分証(中国人は皆さん持っているそうです),外国人はパスポートの提示が必要です.南京の地下鉄にもセキュリティーチェックがありました.日本は大変緩いですね.
中国では以前から学生さんを含め若い人はあまりお酒を飲まなくなっていると聞いていました.そのあたりの事情を聞くと,お酒に対する政府の対応が厳しいそうです.例えば,一緒にお酒を飲んでいて,誰か酔いつぶれたりして公安に見つかると,連帯責任で全員が処罰されるとか.でもそれだけではなく,みなさんあまりお酒が好きではないようでした.この宴会の雰囲気は昨年訪問した台湾とは全く異なり,台湾では宴会が盛大ですごく飲まされます.
上海虹橋駅です.これから南京まで新幹線に乗ります.
中国高速鉄道(新幹線)和諧号です.
蒋先生と学生さんと南京市の中心部の中華レストランでディナー
河海大学正門横にある宿泊した南京隽恒酒店(EVEREST HOTEL & RESORT NANJING)で,河海大学国際交流中心です.
蒋先生のオフィスにて.
河海大学の正門
南京市のシンボルである英国アオギリ(London Plane tree)です.キャンパスの並木道ですが,圧倒される景観です.外来種でもあり,いろいろ議論があるようです.
南京隽恒酒店の客室
講演しました.
河海大学の先生方と学内の中華レストランで昼食です.
総統府.明王朝時代の宮殿もあります.
中華門のあたりは明の時代の町並みが保存されています.ここで夕食.
貢院街から秦淮河の水上船観光.夜景がきれいですが,すごく派手です.
秦淮河の貢院街にある夫子廟です.夫子とは孔子のことで,科挙の試験のための学校だったそうです.
揚州の大明寺.鑑真が住職をしていたお寺としても有名です.
揚州の瘦西湖です.広大な庭園です.
揚州の東関街です.清代の町並みが保存されています.
南京の中山陵です.市内中心部から近いですが,紫金山という広大な緑の丘にあります.中山とは孫文のことです.
中山陵から見下ろした風景
南京の明孝陵です.明の太祖洪武帝(朱元璋)の墓で,世界遺産です.
南京の美齢宮.蒋介石と夫人の宋美齢が住んでいた,国民政府主席官邸です.
最後の夜はしゃぶしゃぶパーティー.
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