ブルーカーボン評価のためのUAVによる海草ラックのオルソ画像分類
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研究の概要
アマモ等の海草が藻場から流出すると,一部は近くの砂浜に打ち上げられ,堆積します.これを海草ラックと呼びますが,資源として活用したりうまく管理すれば,ブルーカーボン(海洋生態系が隔離・貯留する炭素)としての貢献が期待できます.海草ラックが毎年どのくらい発生しているかモニタリングを行うことは,そのような管理に向けた第一歩となります.本研究では東京湾の富津海岸を対象として,海草ラックを無人航空機(ドローン)によるオルソ画像から自動分類する手法を検討しました.前処理にローパスフィルターを採用し,分類法にISODATAを適用することで,他の一般的手法より高い分類精度を達成しました.さらに,現場測定と組み合わせることで,海草ラックの炭素量は海草藻場の純一次生産量の約2%に相当すると推定されました.
掲載論文
Chen, J., Sasaki, J., Guo, Z. and Endo, M. UAV-based seagrass wrack orthophotos classification for estimating blue carbon. Estuarine, Coastal and Shelf Science, 293, 108476, 2023. DOI 2023年10月27日まで無料閲覧リンク