2019.9.4-9 ミャンマーのヤンゴン・Wunbaik マングローブ保護区出張
キャセイパシフィック
往路の旅程は,CX509 NRT/HKG 9:15/13:10,KA254 HKG/RGN 14:20/16:10でした.香港デモの影響で乗客は少ないかと思いましたが,どちらもほぼ満席に近い状態でした.CX509には電源がありましたが,KA254にはありませんでした.機内WiFiサービスはどちらもありませんでした.香港国際空港での乗り換えは非常に遠く,サテライトまでバス移動(距離はすぐですが)もありました.サテライトにはラウンジはありませんでした.復路はKA251 RGN/HKG 1:25/6:00,CX526 HKG/NRT 8:10/13:35でした.
入国審査
ビザ免除での入国でした.入国カードはありませんでした.パスポートと帰りの航空券e-ticketを提示するだけでした.
両替
WEBで集めた情報をまとめます.両替は米ドルが標準ですが,日本円の両替ができるところもあります.両替の紙幣は新紙幣のピン札(100ドルまたは50ドル)が必須です(そうでないと,レートが悪くなったり,両替拒否される).クレジットカードによるATMキャッシングも一般的で,手数料1回500円程度かかりますが,レートはまずまずです.ただし,クレジットカードの吸い込み(戻らない)等のトラブルもあるようです.
- ヤンゴン国際空港(到着ロビー右側の扉から出る)では,G.moneyで日本円の両替可(レートは悪い)
- クレジットカードによるATMキャッシングでは,KBZ BANKが手数料安い(360円程度)
- ヤンゴン市内では,White Bayで日本円から両替可(日曜祝日を除く9:00-18:00)
9月4日に実際に空港で両替しました.100USD紙幣(ピン札)のレートは銀行により152,000から152,800チャットでした.税関を抜け,一番右(少し遠い)にある銀行のレートが一番よかったです(後日回ってみたらそうでもなかったので,日替わりのようです).ダウンタウンでも確認しましたが,空港のレートはよいと感じました.日本円の両替表示は無かったですが,レートを聞いたところ,1万円が120,000チャットとのことで,非常にレートが悪いです.また,KBZ銀行のATMのキャッシングを試みようとしましたが,2カ所とも一時的に使えないとの表示で,実行できませんでした.ピン札100USDの準備は必須と感じました.
SIMカード
データ用SIMカードはTelenorがミャンマー全土をカバーしており,おすすめです.ヤンゴン国際空港の税関を出てすぐの5番出口付近にあります.現金(チャット)が必要です.ooredooはカバーエリアが狭いですが,ヤンゴン市内なら通信速度が速いそうです.
9月4日に空港で実際に購入しました.Telenorの7GBが11,000チャットだったかと思います.設定もやってもらえました.
実際にチャオピューで使ってみたところ,学生が使っていた国営のMPTの方がずっとよかったようです.Telenorは非常に遅く,よく切れました.
空港からホテルへタクシ-で移動
ダウンタウンにある,Best Western Chinatown Hotelまでタクシ-を利用しました.到着ロビー6番出口から出て,道路を渡った正面にタクシ-カウンターがあります.客引きが多いですが,振り切りました.12,000チャットでした.夕方5時頃ですが,大渋滞で2時間近くかかりました.地球の歩き方「ミャンマー」p.30に「所要約30~40分、日中~夜は約1時間30分~2時間」との記載がありますが,納得です.
参考資料
ヤンゴン市街とティラワ経済特区(Thilawa Special Economic Zone)国際港の視察
2019年9月5日はティラワ経済特区とその中にある国際港を視察しました.日本のODAが大きく貢献しており,多くの日本人が働いています.国土交通省港湾局から派遣されているJICA専門家と日本大使館の方に大変お世話になりました.夕方にヤンゴン市街へ戻り,Nan Thidaフェリーターミナルからフェリーに乗ってヤンゴン川の対岸ダラ(Dala)を往復しました.夜はヤンゴン駐在の方2名にもご参加頂き,ミャンマー料理レストランで会食しました.
Yangon Best Western Chinatown Hotelの客室
Yangon Best Western Chinatown Hotel
ティラワ国際港
Myanmar Japan Thilawa Development Ltd.にて
ヤンゴン川のヤンゴン市街と対岸のダラ(Dala)を結ぶフェリー
フェリーからヤンゴン市街のMyanma Port Authorityを望む
Myanma Port Authority(何故か,Myanmarではない)
ヤンゴン市街
ミャンマー料理レストランでディナー会食
チャオピュー県Yambye TownshipのWunbaikマングローブ林保護区
2019年9月6日はヤンゴン国際空港からチャオピューへミャンマー国営航空で空路移動しました.往路はUB451 RGN/KYP 11:00/12:50,復路はUB452 KYP/RGN 15:00/16:50でした.チャオピュー空港では直ちにパスポートが取り上げられ,荷物が揃ってから審査官の尋問がありまた.ビザ免除で入国したため若干焦りましたが,マングローブ林保護区の視察ということで,特に問題はありませんでした.政府関係者との公式の会合の場合にはビザ取得の必要があるとのことでした.チャオピューでは沖合で中国による深海港の建設計画があり,多くの中国人が来ているようです.また,ビーチリゾートとしても知られていますが,雨期のため人影はまばらです.今回は毎日土砂降りの雨が続き,今までにない経験でした.これだけの雨にも関わらず冠水はほとんど見られませんでした.
9月7日にホテルでドライバー付きのワゴン車を終日100,000チャットでチャーターしました.Yambye TownshipのWunbaikマングローブ林保護区は同行した学生が東大に来る前にミャンマー森林局の役人として管理していたマングローブ林保護区です.私たちの研究では,マングローブ林保護区内で違法にエビ養殖池が開発され,その後放棄されたエリアに着目しています.このような放棄されたエビ養殖池がどのようなマングローブ林に再生するか,人為的な再生活動や天然林との比較を通して,その特徴を明らかにしようとしています.本視察では,森林局Yambye地方事務所の方々のご協力を頂き,同事務所のWunbaikマングローブ保護区出張所(以下のGoogle map)から同出張所のボートで視察を行いました.協力者の一人は同行学生の大学時代の同期とのことで,学生はここに残ってドローン等を使った共同調査を行います.
Kyauk Phyu Palace Hotel(チャオピュー)の客室
Kyauk Phyu Palace Hotelで朝食
Kyauk Phyu Palace Hotel前のビーチ
Sane村でレインコートを購入.しかし,足を覆うものはなく,結局びしょ濡れになった
Wunbaikマングローブ林保護区を見下ろす
森林局Yambye地方事務所Wunbaikマングローブ林保護区出張所のオフィス
森林局Yambe地方事務所Wunbaikマングローブ林保護区出張所のボート
Wunbaikマングローブ林保護区のボートクルーズ
Wunbaikマングローブ林保護区の放棄された違法エビ養殖池
Yambye TownshipのWunbaikマングローブ林保護区ではエビ養殖池等の開発行為は禁止されていますが,生業のため一部では違法に開発が行われました.ここはエビ養殖池となった後放棄され,マングローブが自然に再生している場所です.荒天時の破堤が主な放棄の理由のようです.
豪雨の中,Wunbaikマングローブ林保護区の踏査
Wunbaikマングローブ林保護区の踏査
森林局によるマングローブ再生プロジェクト
以下の場所は森林局によりマングローブ再生が行われている場所です.ライゾフォラ単一種での再生のため,これまで見てきた自然再生の場所と比較し,人工的であることがよく分かります.
Wunbaikマングローブ林保護区の再生林.ライゾフォラ単一種での再生事業
森林局Yambye地方事務所Wunbaikマングローブ林保護区出張所に無事帰還
チャオピュー空港にて.これからヤンゴンへ.
ヤンゴンの夜景
帰国は9月8日のヤンゴン国際空港早朝1時15分発の便のため,ヤンゴン市街まで出かけることにしました.空港到着ロビー3番出口を出て,道路を2つ渡った先に空港シャトルバスの停留所があります.500チャットで市街まで行くことができます.休日のためか渋滞がなく,飛ばすのでタクシ-とほとんど変わらない様子で,40分くらいでJunktion Cityショッピングモールに着きました.夕食後,JICAオフィスがあるサクラタワーまで歩き,屋上にあるYangonYangonというバーで夜景を楽しみました.
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